[Type in Your HEART] 第6話「告白」

「しゅう・・・?なんで・・・」 「川峰もなんで・・・」 お互い何故神社に来たのかわからなかった。 「その、川峰って呼び方嫌いだな・・・春乃でいいよ」 「ん、じゃあ春乃、なんで神社に来たんだ?」 「鈴音に呼び出された」 木本は微笑している。 「しゅうはなんでぇ?」 「皆藤に呼ばれて・・・」 「あぁ、皆藤君と鈴音・・・」 「皆藤と木本・・・」 秀一と川峰が話している時、横から皆藤が入ってきた。 「俺たち竹切ってくるからさ、二人は・・・土竜でも探してて」 「何だそれー!!」 「なんだ、百均行って折り紙買って切ってる方がいいか?」 「あたりまえだー!!」 「わかったよ、じゃあお金渡すから。 はい、105¥。」 秀一は皆藤から105¥受け取った。 「ジャスト105¥なのね・・・ もしものときってのがないように祈りたいわ」 「そうね、春乃は祈ったほうがいいわ。いろいろね」 「意味深だなぁ・・・」 「でもさ、百均なのに105¥とか理不尽じゃない?」 「いや、別に・・・」 川峰と秀一は竹林を出て近くの100¥ショップ、「代走」に寄った。 文具コーナーですぐに折り紙が見つかってしまった。 「よし、じゃ買って帰ろ。」 秀一が折り紙に手をかけようとしたとき、 川峰が同じように手を出して止めた。 「お・・・ん、なんだ?」 「やってみたかったの・・・ 同じものを買おうとして手が触れるやつ」 「・・・ははは、うん、やろ」 秀一は一瞬躊躇ったが、本能がそれをすることに興味を出していた。 秀一が最初に折り紙に手を出した。 そして秀一の手を包むように川峰が手をそっとのっけた。 「この先は・・・?」 「・・・考えてなかった・・・」 「とりあえずレジ持ってこう」 秀一が折り紙を取って先に歩き出した。 「どうしたの?」 川峰が多くの文具を前にボーっと立っている。 「いや、しゅうの手って、暖かい・・・」 「ん、そう・・・?」 その後、無言でレジに向かう二人。 川峰は思った。 (うわぁ、今の引いてるよ絶対、失敗したぁ〜 やらなきゃよかったぁ〜!) 秀一は (ん〜、なんだろう・・・今、告っちゃうかな・・・ いきなりあんなことするもんだから・・・ 顔が赤くなってしまった・・・) 「105¥が一点、合計105¥になります」 レジでお金を払って通り過ぎ、店を出た。 すごく暑い。 「暑いね」 「うん、暑い」 「自販機があるよ」 「おごってやるよ」 「え?本当?嬉しい!」 秀一は財布から小銭を出した。 「結構種類多いね。」 「だね。俺はいつもミルクティ飲んでるけど」 「私もミルクティ好きだよ」 二人はミルクティを買って飲みながら竹林に向かった。 「ねぇ、しゅうは好きな人いるの?」 「・・・いるっちゃいるけど・・・」 「え、だれだれ?」 「・・・言えないよ」 「なんで?」 「春乃はいるの?好きな人」 「・・・うん、いるよ」 「誰?」 「誰でしょう」 「クイズかよ」 「ヒントは・・・皆藤君に聞いてみて」 早速秀一は携帯電話を取り出した。 「いまかけなくても、竹林着いたら聞けばいいんじゃない?」 「そうだね」 「しゅうの好きな人教えてくれたら私も教えてあげる」 「・・・本当は七夕の日に言うつもりだったけど・・・」 「え、なにが・・・?」 川峰と秀一はネットのことも忘れていた。 「俺の好きな人は、川峰春乃・・・あなたです」 川峰は一瞬時間が止まったように感じた。 「ごめん、迷惑だよな・・・」 秀一がそう言った直後に川峰は秀一の体に飛び込んでいた。 「春・・・乃?」 「よかったぁ、しゅう、私もしゅうが好き?」 「え?まじ?」 秀一はその意味が理解できなかった。 「ちょ・・・春乃・・・じゃ、七夕に告ろうと思ってたのって俺?」 「そうだよ、オロナイン軟膏・・・」 秀一は墓穴を掘ったと思いながらも苦笑いして自分を誤魔化した。 「知ってたの?」 「うん、知ってたよ」 「ちょっとびっくり」 「知ってたけど、私、しゅうが私のこと 好きだからってサイトに来てるとは思いもしなかった・・・」 秀一は川峰の体をその腕で抱いてやった。 「ん、泣いてんの?」 秀一が川峰の泣いてる顔に気がついた。 「嬉しくて・・・興奮して・・・なんかよくわからないけど、 泣いちゃった・・・」 「そうか。はい、ハンカチ」 秀一はポケットからハンカチを取り出して川峰に渡した。 「ありがとう・・・しゅうってやっぱりやさしいね・・・」 「そうかな」 「うん」 竹林につくころには川峰の涙はもう止まっていた。 「おー、お二人さん、お帰り」 「こんな力仕事任されるんじゃなかったわ・・・」 木本が伸びている。 皆藤が二人が寄り添って帰ってくるのを見て言った。 「その様子だと、うまく行ったようだな」 「おかげさまで」 川峰が答える。 川峰が倒れている木本を引っ張り上げ、 そして言った。 「七夕は4日後。楽しみだね」 そして秀一によってくる 秀一の顔の前に春乃の顔が来ていたころには、 秀一に他の考えもなにも浮かばなくなっていた。 ―――――――――――――――――――――――――――― name:(noname) date:2005,07,03 time:15,30 subject:THE END ―――――――――――――――――――――――――――― 〜おしまい〜 ―――――――――――――――――――――――――――― 戻る